皆既月食
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小学校の6年生で囲碁を覚えた広島の男の子がいる。ご多分にもれず「ヒカルの碁」である。お調子者だが、時に人並み外れた集中力を発揮する彼は、瞬く間に力をつけ中学3年生の時、特例で日本棋院関西総本部の院生になった。
中学を卒業した彼は、進学せず大阪の棋士の内弟子生活を始めた。教育者である彼の父の心労はいかばかりであったか。
院生のうちにあと一歩というところでプロに及ばなかった彼は内弟子生活を続け、外来として採用試験手合いを打ち続けた。ある年は予選で早々に敗退し、郷里に帰ったこともあった。去年は最終局を打ち終わり、同率ではあったが相手が院生でプロ入りを逃した。アト一勝、3度目であったか。
関西総本部のプロ採用結果は例年12月の中過ぎになる。彼の実家の「新年の慶び」はいささか屈託の混じったものであったに違いない。
今年の採用試験手合いは、先日の日曜日、最終局を終えた。またしても彼は同率であったが、今年の相手は外来であり、予選トップ通過の彼の入段が決まった。
新年と新年早々の成人式を、彼と彼の家族は、晴れやかな気持ちで迎えることが出来るだろう。
長々と書いたが、彼の母親は私の妹である。(^_^;)
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