自己ベストとか、大会新とか、狙える状態ではなかった。あんに「どんな風に走るの?」と聞かれても、「後ろからついていく」と答えていた。実際、あんのスタートブロックは「D」で、私は「E」。(^^;;
そんな、モチベーションの上がらない中、こうめさんのブログで「自然体でさらっと北海道マラソンを完走できたらカッコいいかも」という言葉に出会った。これだ。
さらりと完走する自信はあった。4月5月の走り込み、旭岳のナンチャッテ高地トレーニング、そして8月の休養。全てのベクトルが揃っていた。
【当日の朝】
今年から、当日受付が出来るようになった北海道マラソン。ただし、混雑の度合いが予想できないので早めの行動を旨とした。
8時過ぎに札幌到着のJRに、なみさん、おけいさん、N原さん、あんと私で乗り込んだ(黒一点)。電車もホテルの受付もあっけないほどすいていて、拍子抜け。中島公園の集合予定場所に向かうと、きよしさんと合流した。程なく、そうらんさん登場。FRUNのぼりを立てて陣地を設営すると、三々五々メンバーが集合してきた。
気がつけば、公園はランナーだけではなく応援の方もたくさんいて、祝祭の空気に満ちていた。北海道マラソンが生まれ変わったと実感した瞬間だった。欲を言えば、ランニング関係の協賛ブースがもっとたくさんあれば、さらに盛り上がった雰囲気になったと思うが。
【スタート】
4車線の公道がスタート場所。ブロックごとの動線もしっかり管理されて、いわゆる「潜り込み」もなく、気持ちよく整列が出来た。朝一緒だったN原さん、あんの練習友達M田さんの顔も見える。前のブロックのあんは当然視界に入らず。
号砲が鳴ってスタートラインをまたぐまで1分30秒だった。
【20kmまで】
士別ハーフのタイムから、レースペースは「5分30秒」(より少し速め)と設定していた。最初の1kmは混雑もあって走りづらかったが5分30秒ぴったりだった。ジョギングをするような気持ちで足を進めていく。
3kmの最高地点を過ぎれば、創成トンネルまでは下り。飛ばさないようにゆっくり走る。おおむね20kmまでは、抜かされっぱなしだった。M田さんも快調に走り去っていく。でも、焦らない。勝負は30kmから、そこから・・、いや35kmからペースアップできれば・・。
トンネルの手前で、しぶままさんに追いつく。5分40秒を堅持とのこと。しばしの談笑後、先行させていただく。トンネルを抜けるとコースは平坦に。自動操縦モードに入る。
sibaさんや、きよのりさんの声援を受ける。顔見知りの声は力になる。sibaさんは「ちょっと前にいるよ」とか「(だいぶ)前にいるよ」と、あんの位置情報を伝えてくれた。徐々に差をつけられているようだ。花見川さんとtakattieさんには、どこかで抜かれた記憶がある。
【ゴールまで】
新コースで、難所になるだろうと予想されていた新川通に入った。ところが、今年は涼しいし、単調な直線と思われたコースにもたくさんの応援があった。そして、対向するランナーとのエールの交歓。難所ではなく名所になる予感。
このあたりで、ほしこさんと併走。少しお話が出来たが、対向ランナーに気を取られているうちにはぐれてしまった。(^^;;
おやまさん、くりりんさん、そうらんさんらfrun高速隊が、かっ飛ばしていく。くりりんさんは例の「答礼」で応えてくれた。きよしさんは、向こうから声をかけてくれた。バニーさんも軽快に飛んでいった。あとは・・、もう、覚え切れない。σ(^^;)
genさんがやってきた、快調そうだ。ほどなく、あん、少し顔が赤いか?
ということは、そろそろ折り返しか?前を見る。折り返しが・・見えない。全然見えない。2分ぐらい経って、ようやく折り返し。「5分近く開いているのか・・」(あとで、あんのタイムを見たら、25k30kで4分差だった)少し焦るが、ペースアップは30kから、ロングスパートは35kmからと、自重する。
折り返してから、NAOJIさん、堅実な足取り。なみさん、やや疲れが見えるもののウルトラランナーらしい走り。おけいさん、「弱音」が聞こえてきた。
20kmまでは抜かれっぱなし、20-30kmは停滞、30kmからはフィルムを逆に回す。そう、徐々にスロットルを開け、一人ひとり、目の前のランナーを捕食していく。
35kmあたりだろうか、あんの同級生から声援を受ける。「ありがとう!」と応えた直後に後悔した。「しまった、どれぐらい先行されているか聞けばよかった」とはいえ、前のランナーをパスし続ける以外には術もない。ここから気持ちは、ロングスパート。
北大構内に入る38km地点。とうとう、あんを捕らえた。「ここまでくれば、完走間違いなし。頑張ろう」と、パス。すぐにgenさん。声かけ、挙手してパス。この38-9kmは、唯一k4分台のラップを叩いていた。40kmの給水所では名前を呼ばれた。びっくりして目を上げればakkunがいた。
道庁、大通りとゴールまでは2km余り、あと10分少々。ここまで抜かし続けていたランナーの流れが、一気に停滞した。私のペースが落ちたのか、周りのペースが上がったのか。考えても答えの出ないまま、ゴールラインを通過した。
さぁ、荷物を取りにいこう。いや、待てよ。まもなくあんがゴールするはず、待っていよう。と、公園からゴール地点を眺めていた。こうめさんが、次々と入るランナーを出迎えている。さすがだな。ほどなく、あん、続いて、みっちぃさん、genさん、ほしこさんのゴールが見えた。
【オフ会】
そうらんさんの幹事ですすきののホテルに30名以上のfrunメンバーが集合した。お風呂とセットの飲み放題で、まさに極楽。それぞれの戦果に多いに沸いた。去年までなら、出場できなかった人、関門に引っかかった人も、今年は多くの人が完走の喜びを分かち合えた。終わってみれば、制限時間の延長は、やはり正解だったといえる。
【ラップ】
5km 28'10"(26'40")
10km 54'21"(26'11")
15km 1:20'50"(26'29")
20km 1:47'47"(26'57")
25km 2:14'30"(26'43")
30km 2:41'37"(27'09")
35km 3:08'04"(26'27")
40km 3:34'02"(25'58")
GOAL 3:45'53"(11'51")
35-40kmが、最速区間、また0-20kmより20-40kmのほうが速いネガティブスプリットを達成している。(^^)
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