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2007年1月26日 (金)

ACL

昨日の続きです。

 午後3時30分、学校に車で迎えに行きました。真っ直ぐ、整形の病院に向かいます。

「明日のスキー授業どんな格好で行くの?」「らしい格好でこいって。ジーンズはダメとか」

 この受診でMRIの画像の診断が出るので、わたしが同伴しました。MRIの撮像依頼には「内側側副靭帯、半月板損傷の疑い」とありました。前回の受診時には「10日から2週間位で治るかな」と言われたそうです。

 受付してすぐ、診察室に呼ばれました。娘は診察台に、私には椅子を勧めてくれました。ライトボックスにはMRIの画像が貼られています。

 その画像を見て先生が「ふーむ、Aか・・」とか呟いていましたが・・。

 娘の方に振り返って・・。

医「なにか運動していますか?」
(あれ?最初の診察の時受傷の様子を話さなかったのかな?)
娘「陸上です」

医「競技続けたいですか?」
(当たり前だろ。あぁ、リハビリの注意かな?)
娘「はい」

医「手術の必要があります」
(へっ?)
娘「・・・」

医「前十字靭帯(ACL)が切れてます。ご存知のように、膝の関節には骨がずれないようにいくつかの靭帯がありますが、骨と骨との間に前後にずれないように交差している靭帯があって、その一本が切れています。このままでは装具をつけることで日常の生活は送れますが、競技を続けることは出来ません。この靭帯の再建手術が必要です。この手術は、患部の腫れが引かなければ出来ませんが、緊急性を要するものではありません。半年後でも一年、二年後でも受けることは可能です。もし、手術をするならば・・・・・」

 先生の声がだんだん遠くなる・・。血の気が引いていくのがわかる・・。冷や汗が出てきた・・。貧血だ・・。

医「大丈夫ですか?おぃ、車椅子。隣の診察室開けて。そちらの診察台に横になっていただくように・・。すみません、なんかいっぺんに色々話してしまって」
私「こちらこそ。この手の話に弱くて・・」
 看護師さんが二人がかりで私を車椅子に移してくれました。娘が「ふっ」と吹き出したのが聞こえました。受けたかな?少しは気が紛れるといいんだけど・・。

 隣の診察台で。先生が娘にリハビリ(筋トレ)の方法と注意点を説明しているのが聞こえる。早く戻らなきゃ。体を起こそうとすると、看護師さんがやってきて「もう少し横になっててください」と押しとどめられる。
 先生がこちらに来た。分厚いパンフレットで装具の説明をしてくれた。藤丸さんがこんな装具してたよなぁ。
 体を起こそうとすると、先生に「もう少し横になっててください」と押しとどめられる。(^^;;

私「入院期間と競技復帰までにどれくらいかかります?」
医「一般的には、それぞれ三ヶ月と一年ぐらいでしょうか、リハビリの仕方によって違いますが」
(高校最後のシーズンは絶望かぁ・・)

医「そういえば、カメラお持ちになってましたね。画像の写真撮りますか?」
私「いいんですか?」
Acl070125 医「ええ、どうぞ。こちらの左の写真。後十字靭帯が斜めにはっきり写っていますね。右の写真では正常な状態だと後十字靭帯と逆の傾きで前十字靭帯が写るはずなんですが・・、もやもやして写ってないですね」

医「では、来週水曜日午前9時半にいらっしゃってください。装具が出来てきますから」

 会計を待つ間、なにも会話できなかった。なんと声をかけよう・・。

 車に乗って、
私「まぁ、今シーズンは仕方ないな」
娘「ぐすっ、ぐすっ」
私「・・・」

 家に入って、
私「お、泣けるだけ泣いとけ、今のうちだぞ」
娘「ぐすっ」

 店に帰って、パソコンの前で検索の鬼になりました。どんな手術なんだろう?スポーツ選手で復帰した例はあるのだろうか?どこの病院が評判がいいのだろう?わからないことばかりです。
「前十字靭帯断裂」「ACL再建術」「前十字靭帯 選手」「いい病院全国 ランキング」・・・

 そして、どうやってなぐさめ、元気付けたらいいのだろう?

 あ、次女が帰ってきました。あ、店の方に飛んできます。
「ねぇ、どぉしちゃったの?すごい勢いで泣いてるよ。とても家にいられないから・・パソコン貸して」
 はい、はい。(^^;; で、ケガの状態や手術の事など説明しました。
「ふぅん。心配だなぁ、とにかくすごい泣き方なんだから」カチャカチャ(←キーボードを叩く音)

 夕食の時間。娘の部屋をのぞくと、ベッドで布団かぶってました。
「おーぃ、起きてる?」
「ん」
「飯出来てるぞ、食欲ないだろうけど。あとで食べたくなったら食べな」
「ん」
「あ、手術ね、内視鏡って胃カメラみたいなやつ使うんだって。膝の周りに小さな穴あけて、するの。切ったり貼ったりの大手術じゃないみたい。傷だって、目立たないみたいだよ」
「・・・」

 また店に戻って、検索、検索。

 そして、先月同じ傷害を受けた皆川賢太郎さんのブログを見つけました。受傷した時の様子や心境が率直につづられています。早速プリントして、娘のところに。

 夕食を終え、学習机の前に座っていました。
「これ。アルペンの皆川選手、知ってるだろ?今シーズン絶好調だったんだって。それがね、先月練習中に怪我して。その時の気持ちを書いてあるから。読みたくなったら、読んでみたら」
「ん」

 店を閉めて帰宅すると、
あんが、「ねぇ、あの重り、ある?」「え?なにするの?」「貸して欲しいんだって。リハビリに使うから」

 あわてて、二階の押入れに。あった。20年以上も前、ジョギングを始めた頃購入したアンクルウェイト。ずーっとほこりをかぶっていたけど、意外な場面で活躍する機会を得ました。重さを量ると二個で3kg。先生の言っていた1~2kgという条件に合っています。

Weit070126  埃をぬぐって娘に渡すと、早速、筋トレを始めました。私は横でチビチビ。(^^;;

 今朝も、ちゃんと朝食を取ってスキー授業(見学・自習)に出かけていきました。

「食欲ないけど。味、しないけど。食べなきゃ。筋肉つかないし。薬飲めないし」

 今日は、あんの通勤にゴンとついていって3k。

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コメント

んん~。なんて言ったらいいか。競技をやっていると怪我が怖いですよね~。
でも、若いからね。ふれっぷさんが同様な怪我になったら大変でしょうけど、お嬢さんなら、見事なカムバックできますよ。

投稿: こうめ | 2007年1月26日 (金) 19時27分

こうめさん、まいど。
今は、そうとうへこんでますけど、ひとまわりたくましくなって欲しいと思っています。

投稿: ふれっぷ | 2007年1月26日 (金) 20時50分

やっちゃったね。私もスキーで…その時は40代だったから再建オペ挑戦したけど残念伸びていました。でも長女君は10代絶対うまくいきます。熟練した膝専門のドクターだから安心してまかせていいですよ。伸びていても毎日縄跳び500回は軽くできちゃっているから。まあ今はあせる気持ち、今しか出来ないこと等色々考え絶壁の中に(わかるよ)。そろそろ50になるオバサンに言わせれば、それもいい経験。つらくて沢山流した涙は宝物になるよ。いかに自分にとって陸上が大切なものか。普通に動けるってどんなに素晴らしいことか、気づくことが出来るとってもいいチャンスだよ。運動が出来るようになったとき今まで以上に精神的に強くなった長女君は競技でも強くなれるんだよ。最後は気持ちだからね何事も。

投稿: 藤丸 | 2007年1月27日 (土) 16時14分

しみじみ・・・いいお父さんだね。
このお父さんがついているだけで、
きっと、娘さんは気持ちが楽になると思います。

そして!考えてもみてよ。
元トライアスリートと
吐いても吐いても走りきる炎のランナーの娘だよ!
大丈夫にきまってるさ~っ。

お嬢さん!頑張って!

投稿: どんちゃん | 2007年1月27日 (土) 20時30分

藤丸さん、どんちゃん、コメントありがとう。
 今日、A市のT病院で診てもらったら、やっぱり切れてるって・・。もしかして・・って思っていたのだけどね。
 また泣いたけど、ちゃんと筋トレしてるから。あの娘なら、これを糧にできると信じてる。ありがとう。

投稿: ふれっぷ | 2007年1月27日 (土) 22時00分

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